オイル添加剤性能比較基準


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オイル添加剤の性能や役割を考えた時に比較するに当って適した方法や基準とはなにか

■オイル添加剤の比較に極圧性は必要か?


チムケンテストについて

よくオイル添加剤性能比較ののパフォーマンスとして用いられるチムケンテストというものがあります。オイルと添加剤が入った皿の中に回転する金属ローラーがあり、ローラーに金属を押し付けてどれくらいの押し付け圧力でロックするかというテストです。

このような実験は主に極圧性能を比較するためのテストでデフオイルなどの比較には向いていると思いますが、流体潤滑~極圧潤滑の環境下に置かれている4サイクルのレシプロエンジンでは比較として適当ではありません。パフォーマンスとしてしか見ることが出来ません。

チムケンテストのトリック

自動車業界にいるメカニックもいちいちそんな事を理解している人間は少ないので、このようなパフォーマンスが通じてしまいます。私がディーラーで働いていた時やカーショップで働いている現在も、たびたびオイル添加剤の営業マンが訪れていました。

比較には持ってきたテスト用の添加剤と売りたい添加剤を必ず用意してきます。比較用に用意してきた添加剤はモリブデン系らしき添加剤。お決まりのパターンです。

モリブデンはエンジンオイル添加剤に適しており、様々なエンジンオイルに添加剤として用いられる他にオイル強化系の添加剤として摩擦係数を減らす為に多く用いられています。しかしながら極圧潤滑には適しておらず極圧域付近で油幕切れを起こしてしまいます。

話は続きますが、このようなパフォーマンスでディーラーなどで販売することが決まると、有名ディーラー○○○でも認められて販売しています!などという肩書きが付きますので一石二鳥です。

このようなトリックを悪用されないように自動車ディーラーにも誰か一人くらいカスタマイズリーダーなどを置いて、知識を特化させて自己防衛を行うべきだと思います。

■エンジンオイル添加剤に適した比較方法


理想はエンジン5000回転くらいの時の境界潤滑域での摩擦係数を比較や同状態、同条件での圧縮圧力10回測定時の平均値を比較、あわせてシャシダイナモでの出力曲線なんかをあわせて提示できれば私的には理想です。

もっと詳しい流体力学に精通した方はこのくらいのデータじゃ何の信用も比較も出来ないと思われるかもしれませんが、1オイル添加剤のメーカーがユーザーに対してコレだけのデータ提示を出来れば買おうという気させるには十分であると思います。

よって比較などでオイル添加剤を選ぶ時は能書きやパフォーマンス性の高い実験結果を大きく掲げている製品よりも、より意味合いの深いデータを詳細に公開しているオイル添加剤を選ぶことです。データは多ければ多いほど良いです。

パフォーマンスは大げさであるほど信頼性が薄い。中には本物もありますが嘘臭さでもったいないと思われる商品も存在するかも知れません。

オイル添加剤の基本性能を考える

追記になりますがチムケンテストで極めて高い性能を示すものは塩素系の疑いもあります。腐食性軟化被膜を形成する塩素系はチムケンテストで性能誇示をするには持って来いです。営業マンにハッキリ塩素系か否か聞いてみましょう。

知らない、分からないは論外です。オイル添加剤の基本はエンジンの保護。侵さない、壊さない、も基本中の基本だということを忘れずに比較検討するようにしましょう。


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